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【中米経済統合銀行】据置:AA /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15i0002

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15- I- 0002 201 5 年 4 月 1 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

中米経済統合銀行

(証券コード:−)

【据置】

長期発行体格付 AA− 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由

(1) 中米経済統合銀行(C A BE I)は、中米諸国の経済統合とバランスの取れた経済社会開発の促進を目的に、 中米 5ヵ国により 1960年に設立された地域の国際開発銀行。当行の格付は、①長期資金を安定的に提供 する設立加盟国にとっての重要性、②1960 年の設立以来 50 年超に亘り順調に積み重ねてきた業務の実績、 ③中米地域において他に代えがたい役割を担う当行に対する国際社会の支援、④優先債権者の地位、⑤健 全な財務内容と潤沢な流動性―を反映している。格付は、他の主要な国際開発銀行に比べ、政治経済的に 不安定な地域への株主・業務の集中度が高いことなどにより制約されている。格付の見通しは安定的であ る。中米経済は、足元、米国経済の回復や油価下落の追い風を受けているものの、主要加盟国の一部に比 較的高い政治・経済リスクを抱える国が残る。当行は、保守的な財務規律に基づき潤沢な流動性を堅持し た上で、利益の蓄積や増資により自己資本を強化し、資金調達先の多様化や貸付と借入とのマチュリテ ィ・ギャップの圧縮を進めるなど、ストレスに対する耐久力も高めている。なお、15 年 2 月の臨時総会 で、設立協定の「目的」「資本」にかかる条項の改訂が承認された。同改訂の発効後には、中米域外を含 むすべての加盟国への貸付や機動的な増資が可能となる。J C Rは、集中度の高い株主・貸付ポートフォリ オの分散や、資本構造の強化が進むかについて、注目していく。

(2) C A BE I は、加盟国・地域の政府により署名・批准された設立協定に基づき設立された国際機関であり、 同設立協定により規制・保護されている。株主は、設立加盟国であるコスタリカ、エルサルバドル、グア テマラ、ホンジュラス、ニカラグアの中米 5 ヵ国に加え、現在では、パナマ、ドミニカ共和国、台湾、メ キシコ、アルゼンチン、コロンビア、スペインなど、域内外の 12 ヵ国・地域に亘る。加えて、ベリーズ も受益国となっている。出融資対象国は、これまで設立加盟国および一部の受益国ステータスを有する加 盟国に限定されていたが、当行は、15 年 2 月の臨時総会で、設立協定の改訂を承認。同改訂の発効後に は、①全ての加盟国・地域への貸付が可能となる、②出融資の条件から「中米諸国の経済統合に資する」 という制限の緩和―が認められることとなった。当行は、設立協定に基づき、加盟国・地域の政府の課し うる資産に関する制限の免除など、優先債権者としての地位を担保する様々な優遇措置を享受している。 実際、中米諸国がこれまで経験してきた債務救済処理においても、優先債権者としての取扱いを享受して きている。中米5 ヵ国への国際機関による貸付実績(04∼13 年)の内訳をみると、50%がC A BE I となっ ており、当行は、地域に根ざす地域の国際開発銀行として、中米地域の経済・社会発展に大きく貢献して きた。また、C A BE I は、他の国際機関や二国間機関の中米支援の受け皿にもなっており、こうした国際 社会からの支援も当行の信用力を高める一因となっている。15∼19 年の中期計画では、中米地域の持続 的な経済発展やミレニアム開発目標・ポスト 2015 年開発アジェンダといった分野における事業の成果の 最大化を目標に掲げている。

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意された。設立協定の変更を伴う同増資は、12 年 10 月までに全加盟国・地域により批准され、以来資本 の払込は順調に進んでいる。また、新たな域外加盟国として、ブラジル、チリ、フランスおよび韓国と交 渉を行っている。当行の事業基盤である中米地域には、過去に重債務最貧国(HIPC s)に対する債務救済 が実施された国も含まれるなど、比較的高いリスクを抱える国が残るものの、当行の資本は着実に強化さ れてきており、それらのリスクを吸収するのに十分なバッファーを有している。

(4) 14 年末の当行の総 資産、総貸付残高 は、それぞれ 80 億米ドル 、57 億米 ドル。国別に見る と、貸付の 95%は設立加盟国 5 ヵ国に集中しているが、同 5 ヵ国以外のパナマ、ドミニカ共和国、べリースにも受益 国として貸付を開始しているほか、アルゼンチン、コロンビアも受益国として貸付可能となっている。前 述の設立協定改訂の発効後には、全ての加盟国への貸付が可能となるため、貸付先の分散が徐々に進むこ とも期待される。貸付先に占める民間部門(政府保証のない金融機関および事業法人向け)への貸付残高 は、14 年末には総貸付残高の 25%(うち金融機関向けが 56%、事業法人向けが 44%)と、他の主要な国 際機関に比べると高いが、近年、公的部門向け貸付を拡大するという基本戦略に回帰した結果、ピーク時 の 44%(06 年末時点)から大幅に低下してきている。14 年の貸付承諾額の 87%は公的部門向けであり、 民間部門向け貸付の割合は今後も低下する見込みである。10 年末に 3. 2%を記録した不良債権の総貸付残 高に対する比率は、14 年末時点で 13 年末と同じく 0.6%と、低い水準を維持している。

(5) 他の国際開発銀行同様、当行も収益の拡大を優先してはいないが、安定的な利益を確保(14/ 12 期の ROE は 4. 4%)しており、資本の増加に寄与している。当行は、内部ガイドラインに基づき、保守的な財務運 営を行っている。貸付残高の上限は株主資本の 3.5 倍、金融債務残高は株主資本の3. 0 倍に制限されてお り、14 年末はそれぞれ 2. 3 倍、2. 1 倍であった。14 年末の BIS 基準の自己資本比率は 38. 9%と、内部ガイ ドラインの 35%を上回った。当行は 15 年以降も、同比率を 38%超とすることを目標としている。流動資 産は、常に今後 6ヵ月の総資金需要額以上とする方針としており、14年末時点では総資産の26%が流動 資産となるなど、適切に遵守されている。流動資産も保守的に運用されている。流動資産全体の 80%以 上を「A - 」以上の格付を有する金融資産に投資するとしており、14 年末で 87%となっている。資金調達 先の多様化や借入期間の延長にも努めており、貸付と借入とのマチュリティギャップも 10年末の 2.6 年 から 14 年末には 1.1 年まで縮小した。基本的に貸付は変動金利ベースとしており、純金利収入の市場金 利変動への感応度も 14 年末時点では 100bp あたり自己資本の 0. 29%と上限目標(0.5%)を下回っている。

(担当)仲川 聡・幾島 真 ■ 格付対象

発行体:中米経済統合銀行(C entral Americ an Bank for E c onomic Integration) 【据置】

対象 格付 見通し

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 3 月 27 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一

主任格付アナリスト:仲川 聡

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「国際開発金融機関の信用格付方法」(2013 年 3 月 29 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 中米経済統合銀行(C entral A merican Bank for E conomic Integration)

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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